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階段は吹き抜けの一部に。aisuの家が考える心地よい間取り

暮らし方
階段は吹き抜けの一部に。aisuの家が考える心地よい間取り

aisuの家では、空間をできるだけ仕切らずにつなげることを大切にしています。1階と2階も同じ考え方で、上下階を自然につなげるために「ワンルーム的」な構成を基本としています。その要となるのが、吹き抜けと一体で考える階段です。

図面上では「階段」と書かれていても、空間的には吹き抜けの一部。空気や視線が上下に抜けていく中に階段を置くことで、住まい全体がひとつながりの空間として広がっていきます。

階段はただ吹き抜けの中に置けばよいわけではありません。玄関に近い位置や水まわりと組み合わせるなど、生活の動線に自然になじむ場所を選ぶことが重要です。家事や日常の動きをスムーズにしながら、空間を無駄なく活かせる。おしゃれさと暮らしやすさを両立させるのが、aisuの家の階段の特徴です。

今回ご紹介しているIさんの家では、aisuの家が考える「標準的な階段のかたち」を模索しながら設計を進めました。採用したのは廻り階段。限られたスペースの中で吹き抜けと調和し、スムーズな動線を生み出す工夫が込められています。

職人と共に検討を重ね、角度や踏板の木目の通りまで丁寧に仕上げました。設計の意図と職人の手仕事が重なり合うことで、aisuらしい階段が形になっています。

「余分な空間をつくらない」ことも、aisuの家の設計の基本です。今回の階段でも、階段下はトイレとして活用しました。デッドスペースをなくし、暮らしに必要な機能を重ねていく。こうした考え方が、日々の暮らしに心地よさをもたらします。

階段は、住まいの中心であり、空間をつなぐ装置でもあります。Iさん邸でも吹き抜けの中に納まることで、この家全体の質を大きく高めてくれました。

空間と暮らしをやさしくつなぐaisuの家の階段。その存在が、住まい全体に心地よい一体感をもたらしてくれます。