素のままの暮らしを楽しむ【aisuの家】。
自分サイズの暮らし方を大切にできる、心豊かになる家づくり。【aisuの家】をつくってみたい。そんな【aisuの家】をプロデュースする構想を今、進めています。
これまでご紹介してきたaisuのアイテムたちは、どれもシンプルで肩ひじ張らないデザインや素材感のものばかり。
飾らないデザインの家具やインテリアだからこそ、日々のちょっとした変化を引き立て、充実させてくれます。
誰かの価値観ではなく、自分にとってちょうどいいサイズであること、自分にフィットすることが、何よりも暮らしを豊かにしてくれる。【aisuの家】は、そんな心地よさを大切にしてこうと思っています。
では、自分らしい、自分サイズの暮らしってどんな暮らしだろう?
それは、きっとその人それぞれ。家族が楽しめる暮らし、のんびりと過ごせる暮らし。自分サイズの暮らしには、いろいろな形があるはずです。
大切なのは、心地良いものが身近にあること。自分が心地よいと感じられるものを見つけられることが、自分らしい暮らしに近づく答えのひとつだと思います。
今回は、そんな【aisuの家】の暮らしに欠かせない、住まいの素材のひとつ「部屋のかべ」について、考えてみたいと思います。
白い壁や無垢の床、そんなシンプルな住まいに誰もが憧れると思いますが、「白い壁」にもいろいろな壁があります。
今回比べてみるのは、3つの内壁材です。
最初の内壁材は、「湯布珪藻土(ゆふけいそうど)」
少しだけクリーム色がかった色合いと、表面の自然な風合いが特徴です。
自然素材の珪藻土は、調湿作用や消臭機能があり、一年を通して室内を快適に保ってくれます。
一般的な珪藻土は表面を固めるために樹脂を混ぜて作られますが、こちらの「湯布珪藻土」は土と水だけから作られた純天然素材の珪藻土です。
さらっとした質感で、手触りもナチュラル。入政建築の職人さんが丁寧に塗って施工します。
土の砕き方を工夫することで、樹脂を混ぜなくても表面が崩れにくい材料となっていますが、もし何かがぶつかって削れてしまっても、天然素材なので自分で塗ってメンテナンスすることもできます。
続いて、こちらは「オガファーザー」という自然素材のクロスです。
3つの中では、最も白味が強く、すっきりとした印象の色合いです。
再生紙と木のチップ(オガクズ)から作られた「オガファーザー」は、環境にもやさしい天然素材の紙クロスです。
ドイツで生まれ、ヨーロッパの住宅にも数多く使われている内壁材で、やわらかな質感が特徴です。
自然素材でできたオガファーザーも、ビニールクロスなどと比べて調湿作用が高いので、四季のある日本にもぴったりの素材。
木のチップで生まれるポコポコとした凹凸が、愛らしい素材となっています。
最後の素材は、「砂漆喰(すなしっくい)」。
日本では昔から壁材として馴染みのある「漆喰(しっくい)」は、石灰に粘土などを練り合わせたもので外壁材にも使われる素材です。
こちらの「砂漆喰」は、一般的な漆喰に砂を混ぜ合わせたもの。
もともと粘土質の漆喰は、乾燥するとどうしてもひび割れを起こしてしまうことがありますが、砂を混ぜ合わせることで強度が高まり、ひび割れも防ぐことができます。
職人さんが丁寧に塗る砂漆喰は、素朴な素材感で、昔ながらの土壁にも似た風合いがあります。
漆喰にも、やはり調湿機能があるのが特徴です。一年を通して湿度や温度が変化する日本で、古来から住まいの材料として使われてきた理由の一つでしょう。
今回ご紹介した3つの白い内壁材は、いずれも心地よさを感じることができるそれぞれの特徴を持った素材です。
ひとつひとつのものにじっくりと向き合って、自分の「好き」を見つけることが、心地よい暮らしを手に入れるいちばんの近道かもしれません。
自分の「好き」を頼りに、ぜひいろいろな素材を比べてみてくださいね。