手仕事でていねいに仕上げる、aisuのアイテムづくり

木の風合いとシンプルなデザインが、どんなインテリアにも無理なく馴染む、aisuのスツールや椅子、キューブボックス。

今回は、そんなaisuのアイテムたちを自社工房でつくっている、職人たちをご紹介します。

工房は、aisuを運営する入政建築の一角にあります。広々とした建物は風通しも良く、壁にはさまざまな大工道具や建築材料がならんでいます。

工房で作業をするのは、40年以上、大工として入政建築ではたらく河合さん。

住宅の施工にたずさわるかたわら、aisuアイテムの製作も手がけています。ただいま、ちょうどスツールを製作中。

aisuのアイテムは、すべて河合さんたち職人の手作業でつくられています。

座面ひとつをとっても、板をカットしてから角を丸くしたり、表面を磨いたり。いくつもの工程を経て、完成します。

スツールの座面と脚を取り付ける十字のパーツは、切り込みを入れた2枚の板を組み合わせてつくっています。

手で差し込んでから、金づちでトン、トンっと叩いて押し込んでいき、2枚の板の高さが揃ったら完成。

最初に入れた切り込みが正確だから、こんなにピッタリとはまるのですね。

パーツを座面に取り付けるときは、「治具(じぐ)」とよばれる補助具を使って、取り付け位置を確認します。この治具も、河合さんのお手製。

座面に治具をかぶせ、十字のパーツを載せて、ネジで留めていきます。

脚を取り付けるネジは、想像以上の長さ。まっすぐに打ち込まないと横から出てきてしまうため、意外と難しいのです。

そんな長いネジも、河合さんの手にかかればあっという間に中へ入っていきます。熟練の職人のていねいで正確な作業が、aisuのアイテムづくりには欠かせません。

プラスチックや金属とちがって、木には節や木目があり、均質ではありません。ネジやノコギリの刃の入り具合も変わってくるので、位置や角度が微妙にちがえば、ヒビが入ったり割れたりしてしまうことも。

木のことを知りつくした職人が、それぞれの木の個性を見極めてつくっているから、美しいだけでなく、強度があって使いやすい家具ができるのですね。

新しいアイテムをつくるときは、普段は住宅設計にたずさわる建築設計士が企画担当。デザインだけでなく強度も考えながら、描いたスケッチや図面をもとに、職人と打ち合わせをします。

使いやすさや見た目はもちろん、材料をムダなく使えるかなど、作り手にしかわからないことも聞ける、たいせつな機会。職人との距離が近く、アイデアがすぐにカタチになるのは、自社工房がある入政建築だからこそ。

入政建築では河合さんのほかにも、10代や20代の若い職人も活躍しています。aisuのアイテムも一緒につくっています。

知識や技術では、まだまだ河合さんにはかなわない2人ですが、これからの成長が楽しみです。

職人の手によって1つ1つ、ていねいにつくられたaisuのアイテムたち。長く使えば使うほど、愛着がわきそうですね。

■アイテムの購入はこちら→https://aisu-103.stores.jp

2021-06-24|
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