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コラム
エリアで暮らすという選択。aisuの町角に込めた想い
自分の家だけを整えるのではなく、自分の住むエリアごと、少し素敵にできたら。aisuの町角は、そんな問いから生まれた場所です。
家と家のあいだにある余白やミドリ、人との距離感。それらを大切にしながら、「エリアで暮らす」という新しい選択肢を、かたちにしています。
aisuの町角では、「ミドリを共有する」という考え方を大切にしています。どこからどこまでが自分の敷地なのか。その境界を少しだけあいまいにしてみる。すると、「お互い様」という感覚が、暮らしの中に自然と生まれてくることがあります。

その関係性を偶然に任せるのではなく、あらかじめ意図してつくってみる。そうすることで、日々の暮らしに、少しおおらかな空気が流れはじめるのではないかと考えています。
もちろん、距離は近ければいいというものでもありません。近すぎず、離れすぎず。お互いの暮らしを尊重しながら、やわらかくつながる。そのバランスこそが、心地よさにつながると感じています。

家が二〜三軒並ぶと、そこにはひとつの小さな町角が生まれます。その関係性を最初から描くことは、決して簡単ではありません。うまくいくこともあれば、そうでないこともあるかもしれない。
それでも、「うまくいかないかもしれないから何もしない」という選択は、これまでの窮屈な世界をそのまま引き継ぐことにもなります。試しながら、整えながら、自分たちにとって心地よい形を探していく。その余地を残していることも、aisuの町角の大切な要素です。

「自分の敷地は、自分の好きなようにしていい」。そんな価値観は、長く当たり前とされてきました。けれど、その考え方が、少しずつ社会からおおらかさを遠ざけているようにも感じています。
境界をミドリでつなぎ、互いの暮らしが重なり合う場所をつくる。それは、家を建てるという行為を超えて、「エリアを一緒につくる」ことを意図しなければ生まれないものです。

浜松で一軒家を建てたいと考えている方の多くは、「エリアで暮らす」という感覚に、まだ馴染みがないかもしれません。けれど、A区画・B区画を選んでくださった方々は、その考え方に共感してくれました。一軒家を建てることは、これまで「自分の城をつくること」だったのかもしれません。

これからは、お互いに補い合い、暮らしを重ねながら育っていくエリアを、一緒につくっていく。aisuの町角は、そんな住まい方を実践しています。
家は、お隣と仲良く暮らすための仕組みではありません。自分の家でできるのは、程よい距離を保ちながら、心地よく暮らせる環境を整えること。そしてそれを、家単体ではなく、エリアという単位で考えてみることです。
その先に、人と人が自然につながるきっかけが生まれたなら。それだけで、この町角をつくった意味は十分にあるのだと思います。